猫が頻繁にトイレに行く理由。膀胱炎とストルバイト結石について解説

膀胱炎とストルバイト結石について解説

こんにちは!おうちで猫を飼っているとこんなことはありませんか?

我が家でも猫を買っているのですが、数ヶ月前の朝気づくと数分に一回トイレに行く姿を目にしました。普段はこんなにトイレに行かないのに、明らかに回数がおかしいなと思いとても心配になりました。

本記事ではそんな猫が頻繁にトイレにいく理由や考えられる病気、獣医さんへ行く目安などをまとめました。

最後までお読みいただけると嬉しいです。

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猫がよくトイレに行く理由にはいくつかの原因があります。

その中でも特に多いのは膀胱炎ストルバイト結石です。膀胱炎は、細菌が膀胱に入って炎症を引き起こす病気です。一方、ストルバイト結石は尿の中のミネラルが固まって石になることです。

これらの問題があると、猫は頻繁にトイレに行きたがり、少ししかおしっこが出ないことが多いです。また、痛みを伴うため、猫は落ち着かなくなり、しょっちゅうトイレに行くことがあります。

膀胱炎やストルバイト結石の原因を早めに見つけて、適切な治療をすることが大切です。さらに、予防のために、毎日新鮮な水をたくさんあげたり、バランスの良い食事を心がけることも大事です。

猫の膀胱炎:症状と原因

猫の膀胱炎は、尿路感染症が原因のことが多いですが、ストレスや食べ物、環境の変化も原因になることがあります。

症状としては、よくトイレに行く、おしっこが少ししか出ない、血が混じったおしっこをする、トイレ以外の場所でおしっこをする、おしっこの臭いが強い、排尿時に痛がるなどが考えられます。

膀胱炎は猫にとってとてもつらい病気で、早く見つけて治療することが大切です。原因として、細菌感染のほかに、ストレスも大きな要因になります。特に、環境の変化や他の猫とのストレスが影響することがあります。

膀胱炎を防ぐためには、ストレスを減らし、清潔な環境を保つことが重要です。また、定期的な健康チェックやバランスの取れた食事も膀胱炎のリスクを減らします。

ストルバイト結石:症状と原因

ストルバイト結石は、猫の尿路にミネラルが固まってできる石のことです。この石が膀胱にあると、尿の通りが悪くなり、猫がよくトイレに行くようになります。

主な症状としては、頻繁にトイレに行く、血が混じったおしっこをする、おしっこが出にくい、排尿時に痛がるなどがあります。ストルバイト結石の原因には、尿のpHバランスが崩れること、水分不足、不適切な食事などがあります。特に、尿がアルカリ性になると結石ができやすくなります。

ストルバイト結石を予防するためには、猫がたくさん水を飲むようにし、尿が酸性になるような食事を与えることが大切です。また、定期的に尿検査を行い、早期発見と早期治療を心がけることが重要です。結石が見つかった場合は、食事療法や薬で石を溶かして排出を促す治療が一般的です。

うちの猫はこのストルバイト結石が原因でした。獣医さんは冬になるとこのストルバイト結石になる猫ちゃんがとても増えるとおっしゃっていました。

猫の膀胱炎は病気の中でも非常にポピュラーな病気です。この膀胱炎について以下で詳しく解説しています。

膀胱炎の具体的な症状

猫の膀胱炎の症状は、頻尿や痛みを伴う排尿が典型的です。その他には、血尿、排尿時の鳴き声、トイレ以外の場所での排尿などが見られます。これらの症状は、猫が非常に不快な思いをしていることを示しています。また、猫がトイレに頻繁に行くが、尿が出にくい場合も膀胱炎の可能性があります。人間でも膀胱炎はとても辛いものなので、同じように猫も辛いでしょう。症状を早めに発見し、適切な治療を早期に受けさせることが大切ですね。

膀胱炎の治療法とケア方法

膀胱炎の治療は、主に抗生物質を使います。感染が原因の場合、抗生物質が効きます。また、ストレスが原因の場合は、環境を良くしたり、ストレスを減らす工夫が必要です。

さらに、猫にたくさん水を飲ませることも大切です。水を置く場所を増やしたり、ウェットフードをあげたりすることで、水分摂取量を増やせます。これで、尿が薄まり、膀胱内の細菌が出やすくなります。

膀胱炎を予防するための生活習慣

膀胱炎を予防するためには、まず猫にたくさんの水を飲ませることが大切です。いつも新鮮な水を用意して、水を飲む場所をいくつか作ると良いですね。

また、バランスの取れた食事をあげることも重要です。特に、尿のpHバランスを保つフードを選ぶことで、膀胱炎のリスクを減らせます。

さらに、ストレスの少ない環境を作ることも予防に効果的です。猫が快適に過ごせる場所を用意し、適度な運動や遊びを取り入れることで、膀胱炎の発症を防ぐことができます。

ストルバイト結石は、猫の尿路にミネラルが固まってできる石のことです。この石は尿の通りを邪魔して、猫が頻繁にトイレに行ったり、痛みを感じたりします。

結石が大きくなると、尿道が完全にふさがってしまうこともあり、そうなると緊急の治療が必要です。

ストルバイト結石は、尿のpHがアルカリ性になるとできやすくなります。なので、食事や水をたくさん飲むことが大切です

以下に具体的な症状やケア方法などをまとめました。

ストルバイト結石の症状と診断方法

ストルバイト結石の主な症状には、頻繁にトイレに行く、血が混じったおしっこをする、おしっこする時に痛がる、おしっこが出にくいなどがあります。猫が頻繁にトイレに行くけど、少ししかおしっこが出ない場合、ストルバイト結石の可能性があります。また、痛みがあるため、猫がトイレに行くのを嫌がることもあります。

症状は膀胱炎とよく似てますね・・・。どちらも痛くて辛そう

診断方法としては、まず尿検査をして結石があるか確認します。その後、レントゲンや超音波検査で結石の大きさや位置を調べます。これにより、どんな治療が必要かを決めることができます。

ストルバイト結石の治療法とケア方法

ストルバイト結石の治療法には、食事療法や薬物療法があります。まず、結石を溶解するための専用フードを与えることが一般的です。これにより、尿のpHを酸性に保ち、結石が溶けやすくなります。

また、抗生物質を用いて感染を治療する場合もあります。さらに、水分摂取量を増やすことで、尿の濃度を下げ、結石の形成を防ぐことが重要です。結石が大きい場合や、尿道が完全に塞がれた場合には、外科的な手術が必要となることもあります。

我が家の場合は食事療法を行い、3、4日ほどで症状が良くなっていきました。フードも病院でいくつかサンプルをもらったのでその中でよく食べてくれるものを購入しました。

予防のためにその後も療法食のフードをそのまま継続して与えていますので、今現在も症状は全く出ておらず、元気一杯で過ごしています。

ストルバイト結石の予防方法

ストルバイト結石を予防するためには、まず猫にたくさんの水を飲ませることが大切です。いつも新鮮な水を用意して、いくつかの場所に水飲み場を作ると良いですね。

また、尿のpHバランスを保つための専用のキャットフードを選ぶことも重要です。特に、マグネシウムやリンの含有量が低いフードを選ぶことで、結石ができにくくなります。

さらに、猫がストレスを感じない環境を作ることも効果的です。適度な運動や遊びを取り入れて、猫が快適に過ごせるようにしましょう。

我が家の猫がよく食べてくれ、今でもお世話になっている療法食はこちら。

療法食フードを与える際、いきなり全量を変えてしまうとなかなか食べてくれない子もいますので、初めはこれまで与えていたフードに混ぜ様子を見て、徐々に療法食の割合を増やしていくようにすると切り替えがスムーズにいきましたよ♪

膀胱炎とストルバイト結石は互いに関係しています。

膀胱炎は膀胱の中が炎症を起こし、痛みや頻繁にトイレに行くなどの症状を引き起こすのですが、ストルバイト結石は尿路に石ができて尿の通り道をふさぎ、同じように頻尿や痛みを引き起こします。

この二つの問題は、一方が原因となりもう一方を引き起こすことがあるので、両方をしっかり理解して適切に対処することが大切です。ここでは、膀胱炎がストルバイト結石にどう影響するか、またその逆について詳しく説明します。

膀胱炎がストルバイト結石に与える影響

膀胱炎がストルバイト結石に与える影響はたくさんあります。膀胱炎があると、膀胱の中のpHバランスが崩れてしまい、これがストルバイト結石を作りやすくします。

具体的には、炎症で尿がアルカリ性になりやすくなり、これが結石の原因になります。また、膀胱炎の痛みや不快感から猫が水を飲むのを嫌がることが多くなり、尿が濃くなって結石ができやすくなります。さらに、膀胱内の細菌感染が結石の核を作り、これがストルバイト結石の原因になることもあります。なので、膀胱炎を早く見つけて治療することがストルバイト結石を予防するためにとても大切です。

ストルバイト結石が膀胱炎を引き起こすメカニズム

ストルバイト結石が膀胱炎を引き起こす仕組みも知っておくことが大切です。

ストルバイト結石が膀胱の中にできると、その結石が膀胱の壁を刺激して炎症を起こします。これが膀胱炎の原因になります。結石が大きくなると、尿の流れを妨げるので、膀胱に尿が溜まりやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境になります。細菌感染が起こると、膀胱炎の症状が悪化し、さらに結石ができやすくなるという悪循環に陥ります。

また、結石が尿道に詰まると、尿が完全に排出されず、膀胱内の圧力が上がり、さらに炎症と痛みが増します。なので、ストルバイト結石を早く見つけて治療することが、膀胱炎を予防するためにとても大切なのです。

猫が頻繁にトイレに行く場合、早めに獣医さんに相談することが大事です。特に以下の症状が見られたら、すぐに診てもらいましょう。

まず、頻繁にトイレに行ったり、血が混じったおしっこをしている場合は注意が必要です。また、猫がおしっこする時に痛がったり、トイレに長時間こもったり、尿がほとんど出ない、または全く出ない場合も緊急事態です。

これらの症状は、膀胱炎やストルバイト結石の可能性が高いです。さらに、食欲がない、元気がないといった場合も獣医さんに診てもらいましょう。これらの症状がある場合、早く治療を始めることが猫の健康を守るために重要です。

獣医さんは尿検査や画像診断を通じて正確な診断を行い、適切な治療法を提供してくれます。

我が家の猫も朝に様子がおかしかったので朝一番で獣医さんに診ていただきました。普段と様子が違うと心配で・・・。

すぐに原因がわかり、ほっと一安心したことを覚えています。

日常のケアと注意点

猫の膀胱炎やストルバイト結石を防ぐために、日常のケアが大切です。

まず、猫にたくさん水を飲ませることが重要です。新鮮な水をいつも用意して、いくつかの場所に水を置きましょう。ウェットフードをあげると、水分をもっと摂れます。次に、バランスの良い食事を心がけ、尿のpHバランスを保つ専用のキャットフードを選びましょう。

さらに、猫のストレスを減らすために、快適な環境を作り、運動や遊びを取り入れることも大事です。定期的に健康チェックをして、早めに異常に気づいて対処することが、猫の健康を守るポイントです。

ドライフードと合わせ、缶詰のウェットフードも与えています。ヒルズの療法食は味の種類も何種類かあるので、ローテーションで与えていますが、よく食べてくれています。

症状が改善しない場合の対策

猫の膀胱炎やストルバイト結石の治療をしても症状が良くならない場合は再度獣医さんに相談し、詳しい検査を受けることが大切です。

獣医さんは尿検査や血液検査、画像診断を通じて他の問題を見つけることができます。また、治療方法を見直して、必要なら抗生物質の種類を変えたり、食事を再検討することもあります。

さらに、猫の生活環境を見直し、ストレスの原因を取り除くことも効果的です。例えば、猫の居場所を静かで安全な場所に変えたり、遊び時間を増やしてストレスを減らします。

このようなことを行うことで症状が改善し、健康な毎日を取り戻すことができるでしょう。

我が家も日中はお留守番が多いので、夜に遊んであげる時間を増やしたりしています。私も癒しになるし、猫にとってもストレス発散になるようです。

まとめ

膀胱炎やストルバイト結石は、猫が頻繁にトイレに行く原因の一つです。これらの問題を理解し、適切に対処することで、猫が健康に過ごすことができます。

そしてもし万が一症状が出た際は早期に発見し治療すること、そして日常の健康管理とケアで予防を行い、猫が健やかに健康でいられるよう飼い主はサポートしていくことが何より大切なことですね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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